ケポオタ女のひとりごと

過去に韓国で受けた宗教勧誘まとめ

前回、知らないおばさんに米を買い与えた話をしましたが、今回は過去に韓国で受けた宗教勧誘をまとめてみたいと思います。暇潰しにでも読んでみてください。順不同です。

 

①「私は気を勉強しています」@東大門歴史文化公園駅前

おばさん「私は気を勉強している者なんですが、練習としてあなたを視させてくれませんか?」

これは宗教勧誘というよりは、ただ気?を視る練習台にされそうになっただけですが。行くところがあったからすぐに立ち去ったけど、何が視えるのか気になるから話だけでも聞いてみればよかった。

 

②「出身どこですか?」「イルボン」@淑大入口駅前

おじさん「ちょっと道を訪ねたいんですけど~」

わたし「(あぁもうこれ絶対怪しいやつだ)(雰囲気で察した)(何言われても韓国語がわからないフリをすると決めた)あ~~ アイムノットコリアン……」

おじさん「(韓国語で)あ、韓国人じゃないんですか。出身どこですか?」

わたし「イルボニエヨ(韓国語で「日本です」)」

おじさん「あ、韓国語わかるんですね」

盛大に自爆しました。だって韓国語聞き取れたら、韓国語で返事しちゃうでしょ。これ、もしかしたら勧誘じゃなかったかもしれないね!おじさんごめんね!

 

ハンバーガーを食べに来ただけなのに@弘大駅前のマクドナルド

隣のおじさん「ちょっといいですか?」

わたし「??」

おじさん「この絵を見てどう思いますか?」

おじさんが差し出したスマホの画面には何やら謎の絵。

わたし「ちょっとわかんないですね……」

おじさん「何でもいいので、感じることありませんか?」

わたし「うーん…?(何も感じんし、そもそもなんでマックでなん?)」

このあとも何枚か宗教画のようなものを見せられて、いろいろおじさんの専攻とか、仕事の話とかもされた気がするけど「なんでマックでなん??」が強すぎて内容忘れました。これも勧誘じゃなかったかも。でも怪しすぎる。

 

④エーランドどこですか?@弘大のMCM前

お姉さん「ちょっと道訪ねたいんですけど」

わたし「はい?」

お姉さん「地方出身なのでこの辺に詳しくなくて…エーランド(服屋さん)ってどこですか?」

わたし「エーランドですか?(指差して)あっちにあると思うんですけど……」

こんな普通の会話から、いつの間にか祭祀に誘われるところまで発展してました。

「何歳ですか?え、同い年!」「私は地方であなたは日本で、全然違うところから来た同い年の私たちが、こうしてソウルで出会ったのも何かの縁だと思うの!」って言葉巧みに距離を詰めてくるのも、韓国の宗教勧誘の凄いところですね。最後LINEも交換したけど、一度も連絡取り合うことなく友達整理のときに消しちゃったな。

 

⑤「体調が悪くなってきたじゃないか」@江南のはずれ

これは、もう衝撃的すぎてどうやって話しかけられたかも忘れた。

先輩と後輩らしき男子大学生2人組に「祭祀に行きませんか?ここから地下鉄で30分、祭祀も30分くらいで終わるから。日本人の女の子もいるよ。」「今こうして縁に導かれて出会ったのに、それを絶つとあなただけじゃなく家族にも災いが降りかかる(?)」みたいなことを言ってきます。これはわりとデフォ。

まだ韓国語が下手だった私は、穏便に断る言い方がわからず、ずっと「うーん……」を繰り返していました。

すると突然

先輩「ちょっとごめん…」

頭を抱えて、近くの植え込みに座り込む。

わたし「え…?」

後輩「君がなかなか承諾してくれないから、先輩の体調が悪くなってきたじゃないか。」

わたし「(どういうことーーーーーーーー!!!)」

先輩何者ーーーー!!!!!

わたしがなかなか折れないので、結局諦めたのか立ち去っていきました。カフェで勉強したくて出てきたのに、そのせいで夜になったので、江南でマック食べて帰りました。(知らんよ)

 

⑥「私のこと知ってる?」@弘大正門の近く

おばさん「あなたが、私を知ってるような感じがして声掛けたんだけど、私のこと知ってる?どうして知ってるの?」

わたし「知りません…」

おばさん「本当に知らないの!?」

誰なん?

 

米を買い与えた話のときにも書きましたが、私がここまで勧誘のおもしろエピソード(?)があるのも、「何かのネタになるかもしれない」という好奇心と、「韓国語で話すチャンス!」と思って相手の話を聞いているだけなので、皆さんは貴重な留学生活・旅行の時間を無駄にしないように!!

 

ただ、相手にとっては心の拠り所にしている大切な宗教かもしれないので、相手やその団体に対して酷いことを言うのは避けた方がいいと思います。万が一、無理やり連れて行かれそうになったら全力で逃げてくださいね。韓国はCCTVがそこらじゅうにあるから、そんなことはほとんど起こらないと思いますけど…

 

気を勉強してたおばさん、プロになれたかしら…?

 

 

韓国で知らないおばさんにビニール袋と米を買わされた話

これは私が渡韓したときの話。

 

タイトルにもあるように、知らないおばさんにビニール袋と米を買いました。

 

情勢も情勢なので、こんなことをブログとして残すかどうかすごく悩みましたが、経験談として残しておきたくて書くことにしました。ですので、これを読む際は「国としての韓国」への感情は一切抜きでお願い致します。「私個人」と「その女性(乃至はその団体?)」の間で起こったことですのでご理解ください。

 

2019年8月4日(日)

その日はコンサートだったのですが、友達とは別日程で韓国入りしていて、会場で落ち合う約束をしていました。時間までひとりで高速ターミナルショッピングをしているところでした。

そろそろ会場に向かおうと駅に歩いていたら、ひとりの女性が私に声をかけてきました。

 

「~~に行きたいんだけど、道教えてくれません?」

声をかけてきたのは、年齢は50代後半から60代くらいの小柄な女性。服装はあんまり覚えてないけど、たぶんカジュアルな感じでした。

 

「すみません、わからないです。外国人なので…」

「外国人なの?どこから来たの?」

「日本です。」

「韓国語はわかる?いまは聞き取れてるかしら?」

「ある程度は…」

「年齢はいくつ?」

「23歳です。(韓国の年齢で)」

ここで女性は、スマホを見始めました。

「23歳ってことは、1997年生まれでしょう?」

どうやら、生まれ年早見表を見ているようでした。なんでそんなものが自然に出てくるんだ?と、ちょっと不思議に感じました。

あとは大学生?とか旅行で来たの?とか聞かれたような気がします。

 

「信じてる宗教はある?」

(あ、これってもしかして宗教勧誘?)

韓国留学時代やその後のソウル旅行で、必ず宗教勧誘に遭っているので、これまでいろんなパターンで勧誘を受けてきました。

宗教についてここまでダイレクトに訊いてくる人は初めてだったけど、韓国では日常会話に宗教の話が上がることも珍しくないので、ここでは薄々怪しい感じがするな~という程度でした。

 

「宗教はないです。」

「親孝行はしてる?」

(待て、このパターンは知ってるぞ…)

親孝行というワードで確信しました。

 

「あんまりしてないですね~」

「でしょう!してないでしょ!(食い気味) 親孝行はしないと!ご両親ともお元気?病気とかない?」

「ないと思います」

「あなたが良いことをしたら、きっと家族にも良いことが起こるはずよ!」

 

この「私が良いことをすれば、周りの人にも影響する」系のやつ知ってる。祭祀に連れて行かれて、家族のことを思って書いた習字を焼いてお願い事をするやつです。韓国の宗教勧誘の常套パターン。

 

「兄弟はいる?」

「妹がいます」(気付いてもなお正直に答える)

「じゃあなおさらあなたが親孝行しないとでしょう?親孝行をするっていう意味で、ビニールパック買ってくれない?

 

どういうこと?????????

 

これは知らないパターン……

どうしてビニールパック?ジップロック的なやつのこと?私が買って日本の実家に持って帰れば、お母さんの台所仕事に役立つよ!的な??いや何故??????という疑問を巡らせます。

 

「ビニールパックですか…?」

「そう!ひとつ2,000ウォンくらいだし、買える?」

「えと…」

「買える?」

とりあえず買うって言って、適当に解放してもらえばいいかな…

「買えますけど……」

「今買える?」

「今ですか…?」

4行前に書いた考えがいきなり崩れる。

「私はあなたのためをも思って言ってるのよ!私だって忙しいのに!他人のあなたにこうしてナントカカントカ……」

 

何故かキレ始める。

もう面倒くさいからビニールパックだけサッと買って、早くコンサート会場に行こう。あとこれ後日なんかのネタになる気がする。不純な動機からこの女性の明らかに怪しい話に乗ってみることにしました。壺とか買わされそうになったら逃げようみたいな (楽観的だな)

 

「買えます……」

「じゃあマート行こう!」

高速ターミナルと直結している、新世界百貨店のスーパーに連れて行かれました。日曜日なのでめちゃくちゃが人多い。

 

ビニールパック(日本でいうところのジッパーバッグ)の棚へ。

「何個買ってくれる?」

何個って、1個でええがな……

「それか、ビニールパックふたつと、これ(指定ごみ袋)でどう?」

待って、これ……

「あぁ、じゃあお米はどう?お米買ってくれない?」

 

これって、わたしがおばさんの私物となるビニールパックと米を買ってあげるっていうことだったんか!!!!???? (ここでようやく気付く)

 

でも、ここまで来て逃げるのもなぁ……あとこの人もどこかの団体でノルマ的にこなしてることなんだろうし…という謎の同情心が生まれ始める。

 

言われるがまま、米コーナーに移動して「これはどう?」と聞いてきたのが10kgで約3,000円の米。さすがにそれは高すぎるので、600円くらいの小ぶりのやつで妥協してもらいました。いま考えると買ってもらうのにやけに図々しいよなと思います。ビニールパック2つと米で合わせて1200円くらいだったと思います。

 

その後、突然この人にめちゃくちゃ褒められ始める

「人に良いことしたら自分にも良いことがあるわよ~!」「これでご両親にも良いことがあるわよ~!」って感じだったと思う。

 

私はそろそろコンサート会場に向かわなければいけなかったので、地下鉄駅の改札あたりで別れました。

 

ということで結果的に、私はおばさんに米とビニールパックを買い与えました

 

今回、最終的にお金を払ってしまった原因は

・お人好しで断りきれない性格のため

・ギリギリまで誰のためのビニールパックなのか気付けなかったため (これはただのアホ)

・ネタにできると思ったため (実際ブログに書いてる)

だと思います。

 

ミサイルより反日活動より、気を付けるべきは「宗教勧誘」であると、10ヶ月間韓国に留学した私も思います。私も弘大に行くたびに勧誘に遭います。

基本的には、大学生の2人組が祭祀に誘い、行った先で「祭祀に使った果物代」だとか「神様へのお布施」でお金を請求されるというパターンが多いみたいです。現金がないと言うと、交通カードでも置いていけと言われたという話も聞きました。

 

宗教を信じるか信じないかは、人それぞれだと思います。私は無宗教ですが、中高大とミッションスクールに通ったので、キリスト教には共感できる部分もあるなと感じるし、心の拠り所にする気持ちはわかります。

韓国の路上で勧誘している人たちも、何の悪意もなく、自分の信じる宗教を広めるために活動している人も多いです。何を心の拠り所にしているかは自由です。おばさんもどこかの神様を信じて、このような活動を続けてるんだろうなと思います。だからこそ、他人にそれを押し付けるのも違うと思うんです。

 

このような経験は面白いかもしれませんが、せっかく旅行で来たのに、目的以外のことで時間を奪われるのは、本当に勿体ないです。今回書いたのと同じようなことはなかなか起こらないと思いますが、宗教勧誘にはくれぐれも気をつけてください。「韓国語できません」と言っても、日本語が流暢な人もいるし、トークで心に入り込もうとしてくるので、流されて行ってしまう人も多いようです。

もし、声をかけられたら「急いでいると言ってすぐに立ち去る」しかないです。道を訊かれると判断しづらいですが、途中で「韓国文化を体験」「祭祀」このようなワードが出てきたら、ほぼ確で勧誘だと思っていいと思います。多少良心は痛むかもしれませんが、大事な旅行・留学生活を自分のために過ごせますように!

 

まとまりのない文章でしたが、これから渡韓する方にとって少しでもタメになればいいなと思います。

 

あのお米、美味しく食べてもらえたかしら。